御朱印巡りのすすめ 初心者に伝えたいその意味やご利益
2018/08/22
御朱印巡りで人生が変わるって信じますか?
どうも昨今は御朱印めぐりがブームなんだそうで、
「若い子も、年配の人も、特に女性の間で各地を廻って御朱印を頂く人が増えているんだよ。」
ということを、先日叔母から聞きました。
私は今まで考えたこともなかった分野で、「御朱印」という言葉すら初めて聞いたときは何を意味するのか分かりませんでした^^
そこでこの記事では、私のように「御朱印って何? それをもらうと何かいいことあるの?」なんて御朱印初心者向けに、御朱印についてまとめてみました。
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御朱印とは?
まず御朱印とは一体何ぞや?ということで、ウィキペディアより引用させてもらうと、朱印(しゅいん)は、主に神社や寺院において、主に参拝者向けに押印される印章、およびその印影である。敬称として御朱印(ごしゅいん)とも呼ばれる
と記載されています。
神社やお寺にお参りした記録として、お坊さんや神職、氏子さんなどが押印してくれるものなんですね。
全ての寺社で行われている訳ではありませんが、それぞれの寺社で特徴の異なった押印をいただけ、単に印を押すだけではなく、その下に墨書きで、寺社名や、参拝日を書いてくれることが多いので、同じ寺社でも行くたびに違った御朱印となり、一つとして同じものがありません。
そんなところも、人気の理由なのでしょう。
御朱印の起源
御朱印の起源は諸説あるようですが、有力なのは、その昔、寺社に般若心経など、写経を納めた際の受付印だったという説です。実際、現在でも写経を奉納しないと御朱印がいただけない寺院が存在するようです。昔は、ただ参拝してその記念に御朱印をください、と言ってもそう簡単にはもらえなかったのかもしれませんねw
御朱印に掛かる金額
今では、多くの寺社で参拝の記念ということで、写経を納める必要もなく御朱印をいただけるようですが、当然御朱印をいただくにはお金を支払う必要はあるみたいです。初穂料、御布施などと称して、300円~500円くらいが相場のようで、中には2,000円というところや、「お気持ちをお納めください」と金額を明示されない場合もあるそうです。これが何気に一番困ってしまうのですが、まぁ、そんなときは相場の金額ということで。
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私が御朱印を知った経緯
ここで、私が御朱印を知った経緯についてお伝えさせていただきますと、私の叔母が発信源です。私がアラフィフですから、私の叔母はというと70代後半で人生の大先輩。時折兄である私の父を気遣って私の実家を訪問して父の話し相手になってくれるんです。
もうすでにかなりボケが進んできた父ではありますが、ボケの進行を食い止めるには人とのコミュニケーションが何より大切です。
叔母もそれをよく知っていて、自分も年齢的には決して若くはないのにわざわざ電車、バスを乗り継いで訪問してくれるありがたい存在です。そんな叔母はというと、肌の色つやも良く、歳より全然若く見え、よくしゃべりボケとは全く無縁です。
父の兄弟は父を含め9人いますが、つくづく、70代、80代くらいになると、女性の方が断然元気ですね^^
たまたま私が父を訪問しているときに叔母も鉢合わせして3人で色々話をしているいるうちに叔母の趣味である御朱印巡りの話になったというわけです。
叔母から聞いた御朱印のすすめ
叔母はもう御朱印巡りがライフワークみたいな人で、全国各地の寺社を訪問し、四国八十八ヶ所巡りも、他にも聞いたけど忘れてしまいましたが、なんとか巡りもいろいろ制覇したとか。御朱印帳・・・ という言葉もその時初めて聞きまして、御朱印を押印してもらう帳面だそうですが、それが最近10冊を超えたそう。
そのときは、その意味がよく分からず「それはすごいですね」なんて相槌を打って聞き流していましたが、後で調べたら、1冊の御朱印帳は大体、片面で20か所の御朱印が押印できるので、少なくとも200か所の御朱印をもらったという計算になります。
両面押印していたとするとその倍の400か所!
その時は意味がよく分かっていなくて片面なのか両面なのか確認しませんでしたが、いずれにしても一朝一夕には成し遂げることができないことです。いやぁ~ 驚きました。
そんな信心深い叔母から、熱く熱く語られ、父共々御朱印巡りを勧められました。
そのメリットは目的を持った旅行ができること、人生に張り合いができること、一つの出会いがより思い出深いものになることなどなど^^
他にももっともっと沢山話してくれたんですが、なにしろ黒柳徹子ばりによくしゃべるものですから、聞いたそばから忘れてしまいました。
そのとき父はといいますと、私以上に御朱印なんて何のことかさっぱりわかっていませんから、ニコニコ笑って、そうかそうかと言っていましたw
同じ兄弟でもこんなに違うものなんですよねぇ。
叔母が御朱印巡りをするようになった訳とは
直接問いただした訳ではなく、話の流れから推測してなのですが、叔母が御朱印巡りをするようになった訳は叔母が体験してきた人生からのような気がします。というのも、叔母は明るく若々しく物事を前向きに考える性格ですが、実はかなりの苦労人。
ご主人は、数十年前に脳梗塞で倒れ、それ以来半身不随、ご主人の兄弟仲があまり良くなく、諸般の事情からご主人の認知症を患ったお義母さんもひきとり、叔母ひとりで、家計を切り盛りしつつ、二人の介護もしていました。
そのとき初めて知ったのですが、ご主人のお義母さんは5年くらい前に亡くなったそうで、ある朝お義母さんの様子を見に行ったら既に亡くなっていたそう。
ただ、認知症でしばしば家で暴れたりするお義母さんに対して、ご主人が叩いたりすることがたまにあったのも事実。そのため、顔にあざができてしまい治らなかったそう。
人が自宅で亡くなると、警察の介入が発生するそうで、その際、ご主人は半身不随だし、五体満足な叔母が虐待をしていたんじゃないかという嫌疑をかけられ、相当しつこく警察の取り調べを受けたりもしたそうです。
結果的には、司法解剖の結果、死因は自然死ということで決着したそうですが、かなり消耗したことは確か。
そんなこともあって、葬儀はごくごく身内だけで内々に済ませたそう。
なので、今はご主人の介護だけなので、「もしよかった兄貴もウチにくれば? 一人介護するのも二人介護するもの一緒だから」なんて父に言ってくれます。
まぁ、それは丁重にお断りしましたが^^
そんな生い立ちもあり、叔母は信心深く、寺社巡りをするようになったのではないかと、そして、その流れから折角だったらお参りの記録として御朱印ももらうようになったのではないかと思われます。
さいごに
私は今まで、神社へのお参りはあまりあちこち行くものではなく、浮気じゃありませんが、一つの神社の神様を信仰することをヨシとしてきました。まぁ、それはそれで一理あるかとは思いますが、四国八十八ヶ所巡りや東京十社巡りなどという言葉もあるように、多くの寺社を巡ることも信仰の形態として受け入れることが今回御朱印について知って、出来るようになりました。
私も父に似て物覚えが良い方ではありませんので、少しは叔母を見習って(とても何百か所も巡ることはできませんが)、お参りをした寺社ではその記録として御朱印を頂いてみることは必要なことかもしれません。
これは、決して何か特定の宗教に傾倒したとかいうことではなくて、自然に内から湧き出てきた信仰心の現れだと思います。
中には、御朱印巡りをスタンプラリー的な感覚で楽しんでいる方もいるかもしれませんが、それはそれでアリだと思いますし、よくよく調べてみて、また叔母の話を聞いてこれだけブームになっている理由が分かった気がします。
今も昔もきっとみんな、救いを求めているのではないかと。無宗派だ何だといっても日本人は信仰深いですからね。
折角お参りした記録として、御朱印を頂くことはむしろ必要なことかもしれません。
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