宗像・沖ノ島が世界遺産に!「神宿る島」への行き方や8つの遺産群とは?
2018/02/20
祝! 「宗像・沖ノ島と関連遺産群」が、2017年7月9日、ユネスコ第41回世界遺産委員会にて世界遺産への登録が決定しました!!
出典:http://www.okinoshima-heritage.jp
登録名称は
「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群
構成資産は登録を目指していた8資産すべてが認められました。
いやぁ、日本の資産がユネスコ世界遺産に認められて嬉しい限りですね^^
ところで、
宗像・沖ノ島ってどんなところ? そもそもどこのあるの?
あなたはそんな素朴な疑問が湧いてきませんでしたか?
実は、私は今回初めて「宗像・沖ノ島」の存在を知りました (^^ゞ
そう言えば、以前東京の秘境「青ヶ島」についての記事も書きましたが、
もしかしたら、私は「島」への潜在的な憧れがあって、初めて聞いた島は調べずにはいられないたちなのかも^^
そこでこの記事では、私のように、島好きで今回初めて「宗像・沖ノ島」の存在を知って興味を持たれたあなたへ、その行き方や、観光の見どころなどについて解説させていただきます。
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目次
宗像・沖ノ島はどこにあるの?
- 住所:福岡県宗像(むなかた)市大島 宗像・沖ノ島は、福岡県宗像市の神湊港からはるか北西へ約60km、玄界灘の真ん中に浮かぶ周囲約4km、面積約0.97km2の小島です。
- アクセス:神湊(こうのみなと)港から漁船をチャーターし、約1時間30分 ただし、一般人が沖ノ島に上陸できるのは、毎年5月27日のみ。しかも、女人禁制で、立ち入ることができるのは男性のみとなります。
- 人口:宮司が一人!
宗像・沖ノ島とは
なんとも神秘的な島ですが、更に宗像・沖ノ島について深掘りしてみましょう。宗像・沖ノ島は、遠く遡ること大和政権時代以前から神秘的な島として、豪族宗像氏によって崇められる存在でした。
やがて大和政権の力が強まると、朝鮮半島との関係も重要な意味を持つようになり、それとともに、宗像・沖ノ島は航海の安全を守る神を祀る祭祀場としての地位を確立していきます。
そして発掘の結果、宗像・沖ノ島からは、12万点にも及ぶ神宝類が発見されました。
宗像・沖ノ島が「海の正倉院」とも呼ばれる所以です。
年に1回入島が許される5月27日というのは、日露戦争日本海海戦が開始された日になります。
沖ノ島の近海で激しい戦いが繰り広げられたことから、この日、戦没者の慰霊と平和を願って大祭が行われるのです。
ただし、参加できるのは希望者の中から抽選で選ばれた200名のみ。
それも、入島前には、全員が裸になって海水で禊(みそぎ)を行ってからという慣例があります。
しかし、これは2017年までの話。
世界遺産に登録されたことを受けて、遺産の保全・管理に厳格に取り組むという観点から、2018年からは男性と言えども一般人の上陸は取りやめることが決定されました。
残念ではありますが、それも遺産を守るためには止むを得ないことかもしれませんね。
沖ノ島は遠くから眺めるのみ。更に神秘のベールに包まれた神聖な島となりました。
世界遺産に登録された8つの資産とは
では世界遺産に登録された沖ノ島の8つの資産とは何なのか? 個別にご紹介しましょう!出典:http://www.okinoshima-heritage.jp
沖ノ島
先述の通り、福岡県宗像市の神湊港からはるか北西へ約60km、玄界灘の真ん中に浮かぶ周囲約4km、面積約0.97km2の小島で、宗像大社沖津宮が鎮座しています。島全体が御神体で女人禁制、一木一草一石たりとも持ち出し禁止、入島には裸になって海中で禊(みそぎ)を行ってから、など厳しい掟が課せられています。祭神は田心姫神(たごりひめのかみ)小屋島・御門柱・天狗岩
出典:http://www.city.munakata.lg.jp/小屋島、御門柱(みかどばしら)、天狗岩(てんぐいわ)は、沖ノ島に向かう船がそれらの間を通ることから、沖ノ島の鳥居のような位置づけとも言われています。
宗像大社沖津宮遥拝所(むなかたたいしゃおきつぐうようはいじょ)
沖ノ島をはるか遠く拝むために、大島の北側に建てられたものです。沖ノ島は女人禁制なため、主に女性が拝むために造られました。
ただし、沖ノ島までは約40kmも離れているため、天気によっては見えないことも。双眼鏡などを持参した方がいいかもしれません。
天気が良ければクッキリ見えます。
宗像大社中津宮(むなかたたいしゃなかつぐう)
宗像大社中津宮は、大島の南西岸に建てられ、後述の辺津宮と向かい合って建てられています。沖津宮、中津宮、辺津宮を合わせて、宗像三宮と呼び、宗像三女神が祀られています。そしてこの中津宮には、湍津姫神(たぎつひめのかみ)が祀られています。
中津宮は七夕伝説発祥の地と言われていています。
宗像大社辺津宮(むなかたたいしゃへつぐう)
宗像大社辺津宮は本土、福岡県宗像市田島にあり、宗像三女神信仰の中心地です。本殿を中心に、儀式殿、高宮祭場、第二宮・第三宮、 神宝館、祈願殿などが広大な敷地に建てられ、参拝者が絶えることはないんだとか。辺津宮には市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)が祀られています。
宗像三女神とは、天照大神(アマテラスオオミカミ)と素戔嗚尊(スサノオノミコト)との誓約のもと生まれた、美人三女神です。
長女が、沖ノ島に祀られているタゴリヒメ、次女が中津宮に祀られているタギツヒメ、三女が辺津宮に祀られているイチキシマヒメ。
宗像三女神についての解説はこちらの動画が良く分かります
長女が、沖ノ島に祀られているタゴリヒメ、次女が中津宮に祀られているタギツヒメ、三女が辺津宮に祀られているイチキシマヒメ。
宗像三女神についての解説はこちらの動画が良く分かります
新原・奴山古墳群(しんばる・ぬやまこふんぐん)
新原・奴山古墳群には、宗像氏が眠っています。
さいごに
世界遺産に登録された、宗像・沖ノ島。いつかは行ってみたいと思い、調べてみましたが、その実態は、女人禁制、入島が許される男性と言えども、年に1回しかそれを許されない、神秘の島でした。しかしそれも2017年までの話。2018年からは、一般人の立ち寄りが一切できなくなり、更に孤高な存在になります。貴重な文化遺産や自然遺産が眠る場所ですから、私としましても異議はありません。
そんな「神宿る神秘の島」沖ノ島への上陸は出来ないまでも、大島までは渡ることができるので、いつかは中津宮まで行って、霊験あらたかな島の姿を拝みたいものです。
また沖ノ島の世界遺産登録によって、信仰心の重さについて考え直すいい機会になるのではないかと思います。
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