雪道の運転!初心者の私が実際に走行して学んだ超重要ポイントとは?
2018/08/22
雪道の車の運転にはそれなりの装備が必要不可欠です。それと多少の経験。
さて、あなたは雪道の運転はお好きですか? 私は嫌いですw
そもそもタイヤチェーンなどの装備自体も持っていませんでしたし、雪が降りそうだったら車は使わない主義でした。
ところが、人生そう甘くはありませんで・・・ 突然雪国へ車で向かう事態になってしまいました! しかも真夜中の!!
いやぁ、雪道にはいろいろ肝を冷やす経験をさせてもらいましたw
なんて、無事に帰って来られた今だから笑って話もできますが、もし万一、事故でも起こしてしまっていたら・・・
そんなことにならないために、この記事では、雪道運転初心者の私が、実際に車で雪道を走行して学んだ超重要ポイントを赤っ恥も含めて、包み隠さず解説させていただきます^^
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目次
雪道運転初心者の私が雪国に車で行くことになった理由
まず、なぜ雪の日の運転をかたくなまでに避けてきた私が、よりによって真夜中の雪国へ向かわなければならなくなったのかと言いますと・・・実は中学生の息子のスキー教室が苗場スキー場で行われたのですが、出発当日の夜、担任の先生からまさかの電話がありまして
「息子さんが熱を出したんで迎えに来てほしいのですが」
とのこと・・・
息子を送り出してから妻とも「もし熱でも出したら夜中に迎えに行くことになるかもね」なんて冗談交じりで話していたんですが、まさにそれが絵に描いたような現実となってしまいました!
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いざ、車で真夜中の雪国へ!

後日聞いたところによると、我が家のほかにも一人二人熱が出た子がいたそうで、多分その子たちの親御さんも呼び出されたものと思います。
一応万が一を想定して、オートバックスで安い金属製のタイヤチェーンを購入してはいたんですが、まさか本当に使う羽目になるとは思わず、装着の練習はスルーしていました。
製品のケースの謳い文句には「タイヤ1本5分もかからず取り付けられる」みたいなことが書いてあり、確かに取扱い説明書を見る限りは簡単そうです。しかし、ぶっつけ本番で実際に取り付けられるかというと自信ありませんでした。
ですが事態は急を要します。ときに時刻は21時30分。
実物のチェーンを使っての装着練習をしている時間はなさそうです。
目的地は新潟県は苗場スキー場です。いくら夜間で道は空いているとはいえ、川崎の我が家からざっと4時間くらいはかかるでしょう。しかも、もし本格的な雪でも降っていたら・・・
目標としては今晩中の到着を目指しますが担任の先生には、「行けたら直行しますが、とりあえず行けるところまで行ってまた連絡します!」と伝えていざ出発!
おっと、毛布と夜食を忘れずにと^^
雪国 新潟の真夜中の道路状況は・・・

さて、インターを降りると、辺りには雪が積もり、車道だけは除雪してあるものの、すっかり雪国の様相を呈していました。関東はまったく雪なんてなかったのに・・・
天気予報などでよく「冬型の気圧配置のため、太平洋側は晴れで、日本海側は雪」なんて他人事のように聞いてますが、実際に新潟県までやってくると、太平洋側と日本海側で、こうも天候が変わるものかということを実感しますね。
インターチェンジ付近は除雪されてさほど雪も降っていなかったのですが、道を下っていくにつれ、徐々に道路の雪も多くなり、降雪も強まってきました。粉雪っぽくて積もる感じではなかったのですが、風は強く、雪の吹付けで視界はかなり悪いです。ただ、真夜中なので走行車両がほとんどなく、マイペースで走れたのは不幸中の幸いでした。
たまにすれ違う車両はみんなタイヤチェーンを装着してませんでしたので、もしかして苗場までそんなに雪積もってないのかも、タイヤチェーンなしで辿り着けるかも、と淡い期待は寄せたのですが・・・
それは多分、みんなスタッドレスタイヤを履いていたからなのでしょうw
雪国での夜間の過ごし方

ちょうどセブンイレブンがあったので一旦そこに停めて担任の先生に連絡を入れました。すると、息子の容態は安定しているので、夜間走行も危険だし、息子の負担にもなるので明日の朝でも大丈夫と言ってくれました。
私も電光表示板の表示を見てチェーンの装着がほぼ確定した時点で気持ちが折れていましたので、お言葉に甘えて夜が明けるのを待ってから宿泊先に向かうことに。地方のセブンイレブンということで、広大な駐車場に停めさせてもらって仮眠を取らせてもらうことにしました。
夜のうちに更に雪が積もってしまうのか、このまま積もらずにもってくれるのかは神様しか分かりません。ただ、確実に言えるのは、気温が下がって朝方には路面が凍結しているだろうということです。
とりあえず、今すべきは、体力を温存して疲れを取るため、少しでも眠ることです。
こんなとき役立ったのは、自宅から持って行った毛布です。新潟の夜の冷え込みに少々役不足ではありましたが、これがあるのとないのでは大違い。雪国に出かけるときは、荷物にはなりますが、毛布を持っていくことをお勧めしておきます。
雪国の朝直面した赤っ恥の正体とは

いやぁ、雪国の朝は美しいですねぇw
思わず写真を撮りたくなってしまいます。
なんてつかの間の観光気分を振り払い出発!
とりあえず、行けるところまでチェーンなしで向かいましたが、相変わらずタイヤチェーンを付けている車なんて2台くらいしか見かけませんでした。
ですがこちらはノーマルタイヤです。緩やかな上り坂でいよいよタイヤの空転を感じ始めた私は、途中のローソンに車を停め、ついに観念してチェーンの装着です(汗)
一応昨晩、取説に目を通して頭でシュミレーションしておいたのですが、やはり、案の定思い通りにはいきません。「あれ? どうなってんだ?」なんてまごまごしているうちに氷点下の気温のためもあって、手の感覚が全くなくなってしまいました。焦れば焦るほどチェーンも絡まってしまうし、時間ばかりが過ぎていくし・・・
30分くらい格闘の末、時計を見て7時30分の時点で諦めて、担任の先生に連絡しました。
「すいません、あと10キロ地点まで来たんですが、手の感覚がなくなってチェーンを取り付けるのに時間が掛かりそうなので、ここまで息子を送ってきてもらえませんでしょうかw」
実際は、「取り付けるのに時間が掛かる」のではなく、「取り付けられない」が正しいんですが、それを言うのは恥ずかしくて、いかにもチェーン取り付けの手間が掛かるという体にしたんです。情けないことに^^
結局、担任の先生経由で宿泊しているホテルの方に頼んで、息子を送ってきてもらうことになりました。
本当は、颯爽とカッコよく息子の宿泊先のホテル前に、車を乗りつけるつもりだったのですが・・・
とんだ赤っ恥です。
ホテルの方が息子を送り届けてくれるまでの間、私は自己嫌悪で落ち込んでいました。
ただ面白いもので、待っている間、再度落ち着いてチェーンを装着してみたところ、簡単に片側5分もかからないで取り付けることができましたw
ほんと何事も慌ててはいけないということですね。
そんなこんなで、8時過ぎ、ローソンで無事ホテルの方と同乗してきた担任の先生、そして息子本人と落ち合うことができました。
私が連絡してから、ホテルの車が到着するまでの時間は、約20分くらい。たったあと20分車を走らせればホテルまで到着したものを・・・
悔しー!!
1日ぶりに会った息子の容態は
息子とはたった一晩会ってないだけでしたが、なんだかメチャクチャ久しぶりに会ったような気がしますw元気はありませんが、一晩寝てだいぶ落ち着いた様子。顔色もそこまで悪くはありませんので、とりあえずは一安心です。
ホテルの方と、担任の先生にお礼を言って、どうにかこうにか帰路につくことができました。
ただ、帰りも3時間半かかったのは言うまでもありませんが^^
補足ですが、帰ってから調べたところ最近布製タイヤチェーンというのが売れているみたい。
安いし、取り付けもタイヤにかぶせるだけみたいだし。知っていたらこっちにしたのに・・・
⇒ GUP(ジーユーピー) スノーグリップテックス(SNOW GRIP TEX) 布製 タイヤチェーン
まとめ
さて、それでは最後に今回久々に雪道を走行して学んだ超重要ポイントをまとめておきます。- タイヤチェーンは事前に落ち着いて一度は『絶対』取り付けてみるべき 分かってしまえばほんと簡単なことです。それが現場で慌てているときはなぜかできないんです。
- 雪道ではABSがききすぎてしまって、まったく思い通りに止まらない 軽くブレーキを踏んだだけでガクガクとABS(アンチロックブレーキ)が働いてしまい、あぶなく曲がり切れずに雪だまりに突っ込むかと思いました。もちろんスピードは極力控えめなのは当然ですが、それでもこんな不測の事態も起こり得ます。正直、雪道ではABSは無い方が良いとさえ思いました。
- 緩やかな坂道でも一旦止まると、スタートするのが大変 私も一度それにはまり、タイヤが物凄い空転する事態になりましたが、今回はたまたま事なきを得ました。でも、焦げ臭いがいつまでも車の内外に立ち込めました。
- ウィンドウォッシャー液が凍って出ない! これはホント盲点でした。肝心なところで、ウィンドウォッシャー液が出なかったんです。雪道は泥はねで窓が汚れますので、そんな時に備えて雑巾など持って行った方が良いかもしれません。
- 雪国での車内泊が想定されるのであれば毛布も持って行った方がいい 息子のためにと思って持って行った毛布ですが、結果的には私が夜を明かすのに助かりました。車のヒーターをガンガン回していたので、凍死することはないでしょうが、毛布が無かったら、風邪を引いたり体調を崩したりしていたかもしれません。
- 自分ではどうにもこうにも対処できそうもなくなってしまったら、恥をしのんで助けを呼ぶ! パニクっているときに、下手に自分で何とかしようとしても、慣れない雪道では深みにはまるだけ。人間一人ではできることとできないことがありますから、もう自力ではどうにもできないと悟ったら、開き直って助けを求めることです。
私も次回は何の苦も無く取り付けられるでしょう。
間違っても他の車がみんなチェーンを付けていないからといってあなたも真似したりすることがないようにしてください。
彼ら雪国の人たちは当たり前のように冬タイヤを履いているのでしょうし、雪道走行にも慣れているのですからw
もしそんな事態になったら、たとえ後ろに地元車が詰まってしまったとしても、安全第一でハザードなど出しながら気持ちを落ち着けて運転するようにしてください。逆に助けを求めてしまうのも手です。
雪道の運転では何が起こるか分かりません。くれぐれも、運転技術を過信せず安全運転を心がけてください^^
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