介護の仕事のやりがいとは? これから目指すあなたへ贈るエール!
2018/02/22
今まで私が「介護の仕事」と聞いてまず思い浮かべることは「キツイ・汚い・給料が安い」のいわゆる「3K」でした。また、それは世間一般にも言えることだと思います。
その理由は、そういった情報が先走りしてしまっているせいでもあり、多くの方が、「実際の介護の仕事」というものを良く知らないからではないでしょうか?
私自身も父から話としては聞くものの、実際の介護の仕事がどういうものか、よくは分っていませんでした。
私の父は80代の高齢者で、既に地域のケアプラザに通ったり、ヘルパーさんに来てもらったりと、介護の仕事の恩恵を受けている立場です。
まして、ケアマネージャーさんからも指摘されてしまっているのですが、認知症も進行しつつある状態です。事実、それが元で私は父から不当な扱いを受けたことがあります(汗)
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そんな、決して扱いやすいとは言えない父の面倒を見てもらって感謝しているということもあり、前々から介護の仕事に興味は持っていました。
そんな折、「読んだら入りたくなる、働きたくなる介護施設」というキャッチフレーズの本にふと目が止まり、普段滅多に本なんて買わない私が、何かに導かれるように購入してしまったのです。
その流れで一気読みして、「介護の仕事ってこんなに夢があってやりがいがあるものなんだ」と心底思い、介護の仕事に改めて魅力を感じてしまいました。
そこでこの記事では、その本を読んだ感想も織り交ぜながら、今までの「3K」のイメージを払拭する「介護の仕事のやりがい」について考えてみたいと思います。もしかしたらいつか、介護の仕事に就くかもしれないあなたに贈るエールになれば幸いです^^
目次
3Kを払拭し5Kといわれる介護施設の秘密とは?
私が思わず気になって手に取った書籍はこちら>>5Kといわれる介護施設の秘密 [ 藤本加代子とエスコート達 ]
「3K」といえば、劣悪職場の代名詞ですが、「5K」って?
3Kより更に劣悪な職場なの?
メインの著者さんは藤本加代子氏ですが、
「エスコート達」って誰?
私が「介護」に元々興味があったこともありますが、書籍のタイトルを見ただけで上記2つの疑問が気になって仕方なくなってしまったことも思わずこの本を手に取ってしまった理由です。
この本によると、「5K」とは、
- きれい
- かっこい
- 給料が高い
- 健康になる
- 感謝される
また、「エスコート達」という表現から私が初めに思ったのは、著者の藤本さんの「取り巻き」のこと? という疑問。ちなみに「取り巻き」とは、「金や権力のある人の側にいてご機嫌をとる連中」のこと。
ですが、もちろんそんな意味ではなくて、藤本さんが経営する介護施設では、介護職のことをスマートに「エスコート」と呼ぶんだそうw
つまり、この本では藤本さんの言葉だけではなく、実際に介護職として働いている「エスコート」さん達の介護の仕事に対する思いがふんだんにちりばめられているんですね。
このように、この5Kといわれる介護施設の秘密という書籍は、いま世間で思われている介護業界の「3K」というイメージに一石を投じるものです。
普段、恥ずかしながら本などほとんど読まない私ですが、今回導かれるようにこの本を読んで、介護の仕事に対する認識を改めることとなりました。
この本のように、介護職は素晴らしいんだ!!ということを、介護職に携わる方々はもっとどんどん発信していくべきだと私も思います^^
では、この本を読んだ感想を絡めつつ、私が感じた介護の仕事のやりがいについての思いをまとめてみたいと思います。
介護の仕事のやりがいとは!
この書籍で紹介されている社会福祉法人 隆生福祉会を主眼とした介護の仕事のやりがいをまとめてみました。果たして今の日本の介護業界はこのレベルの施設の方が多いのか、それとも3K職場の方が多いのかは分かりません。
ですが、こんな素敵な職場があるんだということがどんどん広まって行けばこれがスタンダードになってゆくのではないでしょうか^^
- プライドをもって仕事ができる
- 「ゆめキャリア・アップ」システムでスキルアップ
- 給料が高い
- 健康になれる
- 感謝される
この書籍で紹介されている社会福祉法人 隆生福祉会の施設はどこもきれいで清潔。そんな施設では、介護される側も幸せな日々を過ごすことができるでしょうし、介護する側も、プライドを持って仕事をすることができるでしょう。
人は、夢や高い目標があれば、がんばる力が自然に湧いてくるものです。その柱としての研修制度が充実しています。
実際のところどうなのかは分かりませんが、世間一般的には介護業界は「給料が安い」業種の代表格のように言われています。そんななか、隆生福祉会では、「給料が高い」と公言しちゃています!
その秘密は、資格を取れば手当てが付き、介護技術が向上するごとに給料が上がるシステム。それに業界もまだまだ成長期なのでがんばればすぐに昇格でき、同時に給料も上がっていくというわけなんだとか。
ちなみに、国からも補助金が出るなど、介護職の給与条件は徐々に改善されていく方向に進んでいます。
健康には歩くことが一番。エスコートさんたちは、毎日フロアを行く歩くので仕事をしているだけで健康になれます。また、一説によると、1日7時間以上座りっぱなしだと健康に悪影響が出てくるリスクが高まるんだとか。そんな座って仕事をすることが多い事務職のために、立っても座っても仕事ができるスライド式の机が導入済とのことです。
この本では『介護職は、仕事として日常生活のお手伝いをしているだけなのに、ご利用者様やご家族様に「ありがとう」と感謝される』という謙遜した表現を使っていますが、これこそ「言うは易く行うは難し」で、もっともやりがいを感じる瞬間ではないでしょうか。
その他にも、隆生福祉会では、楽しい職場づくりのための様々な取り組みを行なっていたり、福祉先進国と言われるフィンランドへの研修など北欧諸国との相互交流も行っています。
介護の仕事の大変さについて
「5Kといわれる介護施設の秘密」を読む限りは、介護の仕事って、とても素晴らしい職業ですが、一歩下がって世間一般に言われている「介護の仕事は大変」という評判と比べると、この本の舞台である「隆生福祉会」とはだいぶかけ離れているような気がします。
それは、隆生福祉会の理事である藤本さんが先頭に立って、様々な取り組みや改善をして法人を良い方向に導いてきた結果生じてきた相違だと思いますが、そのような施設はまだまだごく少数派でしょう。
ここで、世間一般に言われている「介護の仕事の大変さ」についてまとめておきたいと思います。
激務
実際の介護の仕事とは、食事介助、入浴介助、排せつ介助など多岐に渡り、とにかく忙しく、残業や、休日出勤も多い、という意見が多いです。危険
業務上、様々な方を相手にすることも多く、中には認知症を患っていたり、わがままな人もいたりします。すると、介助中叩かれたり、引掻かれたり、暴言を吐かれたりということもあるそう。ケアのミスが生死にかかわるかも
お相手が高齢者ということもあり、介助時のミスが元で事故が起こるというプレッシャーもあります。職場の人間関係
介護の仕事は女性が多いからというのもあるかもしれませんが、職員同士の人間関係もなかなか見過ごせないという意見も多いです。給料が安い
やはり、世間一般的な意見としては、介護職の給料って、労働量には見合っていないという声が多いです。そして介護の仕事をやりがいのあるものと感じることができるかどうかは、その介護施設がどんな理念で職員を扱っているかにかかってくるんじゃないでしょうか。
ですので、ぜひともそこを重視したリサーチをして働きたい介護施設を選んでいただければ、介護の仕事にやりがいを感じることができるとができると思います^^
これからの介護の仕事について
日本はいま、すごい勢いで高齢化が進んでいます。それに対して、日本政府は、介護職の待遇の改善や、介護ロボットの導入にも力を入れてきています。介護に携わる人の数もこれからどんどん不足してくるでしょう。
介護職員の数を増やすには、待遇の改善が必須でしょうし、介護ロボットの開発には、「いまどんな介護ロボットが必要とされているのか」「実際に導入してみてどこを改良すべきなのか」など、現場の意見が何よりも大切です。
それらを踏まえて、これからの介護の仕事の方向性を考えると、
少しでも介護職に実際に携わっている方々の負担を減らしていく取り組みは急務と言えるでしょうね。
さいごに
介護の仕事のやりがいとは、突き詰めれば、心を込めた介護をすることで、利用者さんに感謝されることです。常に人の役に立ちたいという心をもって仕事をしているだけで特別なことはしていないとこの本では言っています。
正直、アラフィフの私が今から転職するというのはあまり現実的ではありませんが、こんな職場であれば、あと10歳若かったら本気で考えたかもしれません。
ただ、世間大多数の介護職との意見の相違は否めません。一体その違いはどこから来るのか、多くの介護関係者がこの本を手に取って、その違いについてよく考えてみたらいいんじゃないかと思います。
介護業界は今後更に人手不足となって行くと思われますので、あなたが少しでも介護の仕事にご興味をお持ちなら、一度、もう3Kとはいわせない 5Kといわれる介護施設の秘密をお手に取ってみてはいかがでしょうか。
介護の職場環境が全体的に底上げされていくことを願って止みません^^