般若心経を写経をしてみたらこんな効果が!目からうろこの私の体験
2018/05/06
あなたは「写経」ってしたことがありますか?
私も含め私の周りには写経をしている人は見当たりません。
ところが先日、私が実家の父を訪問している時、ちょうど父を訪ねてきた叔母と鉢合わせしまして、会話の中で叔母が写経を行っていると知ったのです。
叔母は信心深く、旅行も兼ねて全国の寺社巡りをライフワークとしている人で、同時に巡った寺社の御朱印をもらうことを趣味にしています。
叔母から訊いた御朱印巡りのご利益についてはこちらの記事にまとめてあります。
そんな叔母ですから写経も日々の習慣になっているそう。
私の人生には「写経」なんて無縁の言葉で、お坊さんや一部の信心深い方が行うものだと思い込んでいて、むしろ踏み込んではいけない世界だとタブー視していました。
でも身内である叔母に改めて勧められると、一度は経験してみる必要があるかもしれないと考え直すに至ったのです。
そして叔母のアドバイスでまず初めはこれからやってみるとよいと言われた般若心経(はんにゃしんぎょう)を写経してみることにしてみました。
今回は、私が実際に写経をして感じた効果についてお伝えさせていただきます。
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写経とは
改めて言うまでもないかもしれませんが、一応、はじめに写経について一言解説させていただきますと、写経(しゃきょう)とは、仏教において経典を書写すること、またはその書写された経典のことを指す。
と、ウィキペディアに記されています。
やはり元はと言えば、僧侶が修行や研究の為に行っていたものですが、後に一般人にも広まり、個人的な祈願成就を願っての信仰の為や、亡くなった人の供養の為などに行われるようになりました。
現代では、信仰や供養のみならず、日常の生活の中で、心の平安を保ち、静かに自分と向き合うことを目的に広く写経が行われるようになってきました。
とは言っても、何かと忙しい現代人。そう多くの方が写経を行っている訳ではないように感じます。全体の割合で言えば、写経を行っている人の方が少数派でしょうね。
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般若心経について
折角その気になって、早速始めてみようと思った写経ですが、では次に何を書き写せば良いのかということですよね。そこで叔母に尋ねたところ勧められたのが般若心経。
その理由は、経典が短く、取り組みやすいことが一番の理由です。
取り組みにくいのでは、いきなり挫折してしまいますからね。
それと、写経をしたことがない私の素朴な疑問として、写経って毎回違うお経を書き写すものかと思っておりました。そうすると、すぐにネタ切れになってしまうのではないかと。
まぁ、やる前からつべこべ言わずにまずやってみろ!って話ですが、結論から言えば、やり方は自由で、同じお経を何度も書き写してもOKとのこと。
おかげで、叔母などは般若心経を空で唱えられるみたいですからね^^
般若心経の意味
またまたやる前から能書き垂れてないでまずやってみろって!と言われてしまいそうですが、やはり写経するのであれば、意味も分からず漢字の羅列を書き写していてはすぐ飽きてしまいそう。折角写経するのですから、お経の意味を分かっていたいものです。というか、今回生まれて初めてお経というものに正面から向き合って、お経には意味があるんだよなぁ、ということに改めて気が付きました。
さて、早速「般若心経」について検索してみたものの・・・
片っ端からこれはと思ったサイトの解説を読んでみたものの、
ぶっちゃけよくわかりませーん( ノД`)シクシク…
なんとか私が固い頭をやらかくして解読したホントーにざっくりした般若心経の内容は以下の通りです。
般若心経は、観音菩薩様が、その弟子である舎利子に「空(くう)の思想」の教えを会話形式で説いたもの。
空の思想とは、この世の目に見えること、感じたこと、思ったことなどはすべて存在せず、したがってそれらからくる悩みもないということ。
あらゆるものが空だと気づけば、どんな苦しみもそれは自分が築いた概念にしか過ぎず、苦しみから逃れようとして苦しむことなどありえない。
その思想を身に付けるのにとっておきの呪文が、
「羯諦 羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶」
(ぎゃーてい ぎゃーてい はらぎゃーてい はらそうぎゃーてい ぼーじーそわか)
なのです。
空の思想とは、この世の目に見えること、感じたこと、思ったことなどはすべて存在せず、したがってそれらからくる悩みもないということ。
あらゆるものが空だと気づけば、どんな苦しみもそれは自分が築いた概念にしか過ぎず、苦しみから逃れようとして苦しむことなどありえない。
その思想を身に付けるのにとっておきの呪文が、
「羯諦 羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶」
(ぎゃーてい ぎゃーてい はらぎゃーてい はらそうぎゃーてい ぼーじーそわか)
なのです。
私が調べてみて比較的般若心経について分かりやすかったのはこちらのサイトですかね^^
>>般若心経 現代語超訳
また、こちらは瀬戸内寂聴さんの講話が面白かったのでご参考までに^^
読むだけでは頭に入って来ないので、実際に般若心経を唱えてみました^^
般若心経を写経してみた
般若心経について多少なりとも理解したところで、ようやく写経のスタートラインに立てたかなということで、般若心経の練習用紙をダウンロードしてみました。練習用紙自体は検索すれば色々出てきますので、お好みでよろしいかと。私は手始めに、薄く下書きがしてあるなぞり字の練習用紙にしてみました。
そして人生初写経として書き上げたのがこちらです。
題目も含め、数えてみたらその文字数は276文字。確かに初心者にはちょうどいいくらいでした。
年賀状でしか使わない慣れない筆ペンで約40分掛けて書き上げましたけど、自分でいうのも何ですが、意外とまともに書けました。と言っても下書きを真似ただけですが^^
目からうろこの写経の効果
まず書き上げての第一声は「いや~、疲れた」。でも、達成感というか、心地よい満足感を得ることがでました。
では、私が感じた写経の効果はと言いますと・・・
- 自分でもびっくりするほど集中した 下書き付きの用紙とはいえ、たまに出てくる、生涯で初めて書く漢字なども間違えないように慎重になぞっているうちに、息も止まるくらい集中していました。
- 先祖と繋がったようなトランス状態を体感した 初めての般若心経ですから、全体が言わんとするイメージは掴めたものの、一字一句の意味は分かりません。ですが、書き進めているうちに、この文言は何を意味しているのだろうと考えながら書いているうちに、遠い昔にこんな悟りを開いた方がいたんだと思い至り、自分の先祖はどんな生き方をしたんだろうと想像し、一種のタイムスリップにも似たトランス状態を体感しました。
- 写経している間感性が鋭くなった(かも) 先述のトランス状態に関連してかもしれませんが、なぜか、忘れていた自分の過去の思い出が次々と蘇ってきました。よく人は亡くなる直前に生前の経験を走馬灯のように思い出すといいますが、こんな感じなのかな、もしかするとこのまま天に召されてしまうのでは、なんて思ったくらいです^^
その他にも、一般的に言われている写経の効果として、心が落ち着く、お経に興味が湧く、認知症の予防になるといったことも、確かにその通りだと思いましたが、私はそれ以上に壮大な世界を垣間見た気がします。
さいごに
私が写経をしてみようと思ったきっかけは、御朱印巡りや写経を趣味としている叔母からのすすめでしたが、そのとき叔母は、ぼけが進んできた私の父の様子を見にきただけ。たまたま、そのタイミングで私がいなければ、写経の話なんか当然聞かず終いだったでしょう。
そもそも叔母は、ボケ防止の為に父に写経を勧めに来たのですが、当の父は、その気はなく、私の方が食いついてしまいました。
でも、食いついたということは、潜在的に興味はあったのかもしれませんし、タイミング的にも、時間の取れるゴールデンウィーク直前でした。
こじつけかもしれませんが、それもこれも、一つの運命なのかもしれません。
確かに実際やってみて、数々の写経の効果を体感することが出来ました。
これをきっかけに、写経を習慣化できれば人生の転機になるかもしれません。
あなたも、まだ写経をやったことがないのであれば、ゴールデンウィークは写経を体感する絶好のチャンスかもしれませんよ^^
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