補聴器 耳穴型と耳掛け型のこのメリット・デメリットだけは知っておいて!
2018/03/24
健康とは、失って初めてそのありがたさが分かるものです。
先日、父が補聴器を買い換えたことで、耳が本当に聞こえなくなったら他人とコミュニケーションを取るのにどんなに大変か、ということを本気で考えさせられるいい機会となりました。
>>認知症が進行するのは難聴のせいかも!補聴器を装着することの重要性
そこで痛感したのが、補聴器の種類によってメリット・デメリットがあるということ。
耳の聞こえに不便を感じない者からすると、補聴器の種類はいろいろあってもそれは個人の好みの問題で、どれを選んでも機能的には変わらないと思っていました。ですが、それは大きな間違いだったのです。
この記事では、そんな補聴器の種類によるメリット・デメリットをご紹介させていただきます。
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目次
補聴器の種類
補聴器の種類を大きく分けると、耳穴型と耳掛け型に分類できます。耳穴型
耳穴型は、耳の穴にすっぽり収まるタイプ。難聴の程度が軽い方であれば、誰にでもそのまま使える汎用型でも大丈夫ですが、難聴の程度が中度や、うちの父のように、高度の難聴となると、補聴器と耳穴のわずかな隙間が聞こえ方に影響してくるため、耳穴の型をとって、その人に合わせた完全オーダーメイドとなります。そのため、右耳用と左耳用があります。
耳掛け型
耳掛け型とは、本体は耳に掛けて、そこから出ているイヤホンを耳に挿入するタイプ。誰にでも使える汎用型で、取り扱いが簡単なのが特長です。耳に挿入するのはイヤホンなので右耳でも左耳でも使えます。
その他のタイプ
その他、補聴器本体が分離式でポケットにしまえるポケット型、眼鏡と補聴器が一体となった眼鏡型などがあります。スポンサード リンク
耳穴型と耳掛け型のメリット・デメリット
今回、父が実際使い比べて分かった生の感想です。耳穴型のメリット・デメリット
耳穴型のメリットとしては、補聴器本体が耳穴に収まるので目立たないということ。それと、補聴器本体でボリュームを調節できるということが挙げられます。逆にデメリットとしては、小さいのでなくしやすいということです。
父もよく「あれ?どこに置いたっけ」と必死に探していましたw
それと、耳穴の型を取って製作するので、1週間から10日くらいと、出来上がるまでに時間が掛かってしまうということが挙げられます。
耳掛け型のメリット・デメリット
耳掛け型のメリットとしては、オーダーメイドではないので、購入したらすぐに手に入るということ。それと左右を確認せずとも手軽に装着できるということ。逆にデメリットとしては、目立つということ。
あまり外見を気にしないと思っていた父ですが、以外にも、耳掛け型を装着してみて、いかにも「耳が聞こえないんです」といっているような外観をとても嫌がっていました。
なんといっても、これが盲点だったのですが、
耳掛け型は、集音口が本体上部にあるため、そこに向かって話しかけないと聞こえづらい
のです。
つまり、対面での会話では問題なくても、電話では、そのことを意識しないとまったく会話が通じないのです!
いくら受話器を耳に押し当てたところで、余計聞こえなくなるばかりなのです。
受話器は耳の上に位置する、補聴器の集音口にあてなければいけないのです。
父にはそのことが理解できず、電話しても一切反応できませんでした。
「どちら様?ぜんぜん聞こえないんですけど?」
と言うばかりで、ついには無言電話かと思われて電話を切られてしまう始末。
それと、ボリューム調節が、回転式でなく、アップダウンの押しボタン式というのも扱いづらかったようです。
さいごに
このような結果から、新規に購入する方であれば耳穴型、耳掛け型どちらでも使いやすそうな方を選んでいただいて結構ですが、今まで補聴器を使っていた方が買い換えるのであれば、同じ型にすることをお勧めします。特に耳穴型を使用していた方は。今回、お店に相談して、また新たに耳穴式に交換してくれるようお願いしたところ、差額で1万円くらい掛かってしまうものの快諾してくれましたので、納期1週間くらいで作り直してもらいました。
ほんと、折角ハイパワーの補聴器に買い替えたのに、電話が全く通じなかったときのショックは忘れられません。
ぜひ補聴器買い替え時のご参考にしてみてください。
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